2023『萩の甘夏・夏みかん』

新緑に初夏の風。
萩城下町が夏みかんの花の香りに包まれる頃、菜々色マルシェの店頭には甘夏・夏みかんがたくさん入荷します。

萩での夏みかん栽培の起こりは明治初期。士族の生活を助けるために屋敷の中に夏みかんを植えることが奨励された…という話はご存じの方も多いはず。

シャキッと爽快な酸味とほろ苦いビターな味わいが特徴の「夏みかん」。甘夏ではなくて昔ながらの夏みかんが良い!と希望されるお客様も、もちろんたくさんおられますが、実は、現在青果として流通するもののほとんどが、夏みかんの枝替わりの「甘夏」です。

さらに「甘夏」の中でも、酸味が適度に抜けて食べやすくなるころまで待つ方法の違いで、「木成り完熟甘夏」と「貯蔵甘夏」の2通りに大きく分けられます。

定番!『木成り完熟甘夏』

甘夏は12月頃には果皮が黄色く色づきますが、まだまだ酸味が強くておいしく食べられません。
酸味が適度に抜けて、おいしく食べられる頃まで木の上で完熟させ、もぎたてを出荷するのが『木成り完熟甘夏』。

弾けるような酸味とみずみずしさ、すっきりとした甘みが特徴の、いわゆる”定番”の甘夏です。生産者数や入荷の量も多く、取り扱い期間も夏ごろまでと長いのも特徴。

生産者にファンが付くのも木成りの甘夏ならでは。お気に入りの生産者さんの甘夏を毎年お求めになる方もいらっしゃいますよ。

毎年人気№1『貯蔵甘夏』

『貯蔵甘夏』は12月頃早めに収穫し、1玉ずつフィルムに包むなどした状態で、温度・湿度の管理された専用の貯蔵庫に寝かせ、酸味がまろやかになった頃に出荷される甘夏のこと。

マイルドな酸味でまろやかな味わい。多くの方に好まれる味で、甘夏の中でも毎年人気№1!取り扱い期間は毎年、4月下旬~5月の1か月程度。まさにGWが貯蔵甘夏の最盛期です。

農産物のやまぐちブランドにも認定されている「萩・大井の甘夏」も貯蔵甘夏。選果場で外観、品質共にお墨付きを得た、萩の甘夏界のブランド品。赤色の絵札が目印です。

萩で貯蔵甘夏といえば、一般的には「萩・大井の甘夏」のことを指すのですが、貯蔵甘夏にはもうひとつ「萩耐久社の貯蔵甘夏」があります。萩産の柑橘がお好きな方にはお馴染み、柑橘栽培のプロ、萩耐久社が自社で貯蔵した甘夏です。
こちらは道の駅萩往還限定品。レトロデザインのラベルが目印です。

貯蔵系レアキャラ『萩大井産サンフルーツ』

貯蔵系の甘夏にはもう一つ『萩大井産サンフルーツ』があります。サンフルーツとは「新甘夏」とも呼ばれる甘夏の枝変わり品種。ツルツルとした光沢のある果皮が特徴で、一般的な甘夏よりも少しだけ糖度が高いと言われます。

『萩大井産サンフルーツ』は低温貯蔵庫で寝かせることで酸味を馴染ませてから出荷するため、まろやかで食べやすく甘みも感じやすくなっています。

入荷は毎年4月下旬。一度の入荷で終わってしまうことが多いため、貯蔵系のトップバッターでありながら店頭でも2週間程しか見かけることのない「レアキャラ」です。菜々色マルシェでは、黄色の絵札が目印です。

店頭で見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。

むっきーちゃんもお忘れなく!

甘夏や夏みかん、おいしいけれどむくのが面倒…。

そんな方におすすめの神アイテムが「むっきーちゃん」。
果皮(外皮)の固い柑橘類をむくときは、ムッキーちゃんの出番です。

面白いくらいスイスイむけます!一度使うと手放せない必需品。道の駅萩往還ネットストアでも販売しています。

〈みかんの皮むき器〉ムッキーちゃん ロゴ入り | 【青果】菜々色マルシェ | | 道の駅萩往還 ネットストア (hagioukan.com)

今年も萩の甘夏・夏みかんをお楽しみください

萩の初夏を彩る柑橘、甘夏・夏みかん。
上記の他にも、実生甘夏や紅甘夏など、まだまだたくさん種類があります。店頭で迷ったらぜひ、スタッフに声をかけてみてください。お好みや用途に合わせて、おすすめをご提案いたします。

道の駅萩往還は皆さまのお越しをお待ちしています!

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