会長の手紙 2026.8

道の駅萩往還を運営する一般社団法人萩物産協会の会員(正会員・準会員)の皆様に、毎月の精算書と一緒にお届けしているお手紙は、ユーモアあふれる日常の話題から萩全体の課題への真面目な考察まで、毎月ジャンルを問わない多岐にわたる話題で隠れファンもたくさんいるとかいないとか。

会員皆様宛の手紙とは別に、毎月の給与明細とともに道の駅萩往還のスタッフ全員に渡している手紙もあります。そんな会長・篠原からの手紙を道の駅萩往還&萩物産協会の記録として未来に残すため、公式ホームページでシリーズとして毎月掲載いたします。ぜひご一読ください。

※「会長の手紙」における発言内容は、会長・篠原の個人的な意見です。
※表現の一部に不適切な点が含まれる可能性がありますが、著者の意図を尊重し、原文のまま掲載しております。

萩物産協会 会員皆様宛

一般社団法人 萩物産協会会員 皆様

令和8年8月
一般社団法人 萩物産協会
会長 篠原 充

そこで消滅

拝啓 残炎の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は当協会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 私が広島から萩へ引っ越してきたのが2002年。今から24年前です。すぐに越ヶ浜のふぐはえ縄漁師さんと親友になり、月に2〜3回はご自宅で酒を酌み交わし、テレビ取材で何度か漁にも同行させていただきました。何年か前にお亡くなりになられ、葬儀の際には謹んで弔辞を奉読させていただきました。

 かつて越ヶ浜では、夏祭りの際、はえ縄船に無数の大漁旗を掲げていました。抜けるような青空に、潮風をいっぱいに受けて翻る極彩色の旗は、海に生きる男のプライドと、豊漁の祈りの象徴そのものでした。
 祭り初日の夜は、ライトアップした船上に萩市長や水産部長、唐戸の市場関係者を招き盛大に酒盛り。ステージでは地元小学生による「巫女の舞い」が披露されていました。

 先月、本格的な撮影機材を準備して、久しぶりに越ヶ浜の夏祭りに出かけました。はえ縄船が3隻、港に並んで停泊していましたが、大漁旗はそれぞれの船に1本だけ。本格的な準備はこれからかと思い、その足で会った漁協越ヶ浜支店長にお伺いすると、驚いたことに大漁旗の飾りや宴会、巫女の舞は全て「中止」になったそうです。
 理由は聞くまでもなく「コロナ」と「人がいない」です。漁師さんも、巫女も含めた住人全てが減少して、維持できなくなっていました。

 私が萩に来て、百回以上通った「焼き鳥屋」さんや、「町中華」さんが廃業されました。鹿島芸能さんも、祭り等の公演はやめられたそうです。そして今年、萩青果市場のセリが無くなりました。その他、萩の「あれもこれも」が次々に無くなっています。それらは、まさに「萩の個性」であり、重要な「萩の文化」のひとつでした。

 一度無くしてしまうと「いつかまた」は、まずありません。そこで消滅です。

敬具

道の駅萩往還 スタッフ宛

道の駅萩往還 従業員 各位

令和8年7月
一般社団法人 萩物産協会
会長 篠原 充

ほんと、毎日お疲れ様です

 これまで、物産館や農産物直売所、軽食や清掃といった当駅の全ての部門で産休や退職などがあるたびに、次の新しいスタッフが定着するまでの間、みんなでカヴァーしてきました。そして現在も。ありがとうございます。

 当駅スタッフは、半数以上が勤続10年以上の永年勤続です。すばらしいと思います。とゆーことは、20代~30代で入ってくれた人も、だいたい40~50代。まあ、疲れますよね。

 私も現在、久しぶりに農産物直売所のレジに入っていますが、疲れます。体力だけでなく、この歳(もうすぐ63歳)で、一部の若いお客さんから「レジのとろいジジイ」扱いされたり、横柄な態度をとられると、精神的にも疲れます。清掃で公衆トイレの掃除をしていても、タバコのポイ捨てや、ゴミの不法投棄、うんこやシッコのまき散らしといったマナー違反に対し、やりきれないほど頭にきます。私は全く人間が出来ていません。人間が出来ていない証拠に、対人ストレスが全くない「草刈」は、炎天下で何時間やってもたいして疲れません。どころか、達成感のような爽やかな気持ちになります。

 そして、頭にきながら、いつも思っていることが、これらを普段からやってくれているみなさんに「ほんと、毎日お疲れ様です」と、感謝しています。

今月もありがとうございました。