駅長の手紙 2024.6

道の駅萩往還を運営する一般社団法人萩物産協会の会員(正会員・準会員)の皆様に、毎月の精算書と一緒にお届けしている「駅長の手紙」。
ユーモアあふれる日常の話題から萩全体の課題への真面目な考察まで、毎月ジャンルを問わない多岐にわたる話題で隠れファンもたくさんいるとかいないとか。

会員皆様宛の手紙とは別に、毎月の給与明細とともに道の駅萩往還のスタッフ全員に渡している手紙もあります。こちらも日々の業務の中で生まれた気づきと、道の駅萩往還の理念を伝える駅長からのメッセージ。つまりは、道の駅萩往還の歴史そのものです。

そんな駅長の手紙を道の駅萩往還の記録として未来に残すため、公式ホームページでシリーズとして毎月掲載いたします。ぜひご一読ください。

※「駅長の手紙」における発言内容は、駅長・篠原の個人的な意見です。
※表現の一部に不適切な点が含まれる可能性がありますが、著者の意図を尊重し、原文のまま掲載しております。

萩物産協会 会員皆様宛

一般社団法人 萩物産協会会員 皆様

令和6年6月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充

スピリット

 拝啓 向夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 先日、最新施設の視察と、中国道の駅連絡会のスタッフとの打ち合わせ目的で広島に行ってきました。広島は今から35年前、大学卒業をして14年間住んだ街で、今でも機会あるごとに出かけています。私がいたころは、カープの本拠地は広島市民球場。サンフレッチェは郊外のビッグアーチでした。近年、それぞれが最新の設備を備えたマツダzoomzoomスタジアム、エディオンピースウイングスタジアムとして生まれ変わっています。広島駅周辺や、SOGOや福屋がある中心市街地、五日市や府中など郊外エリアもここ十数年で大規模開発され、随分と様変わりしました。

 私が感じるに、広島は、福岡や大阪、名古屋といった国内の地方の大都市と決定的に違う点があります。それは、いくら街が新しくなっても「その街らしさ」が濃厚に残っている部分です。どの街にもそれなりに「らしさ」はありますが、大手資本による街の開発により、街の個性が薄まり均一化していく中で、広島の場合はしっかりと「広島らしさ」が残っていると感じます。

 それは、1945年原爆投下により街が壊滅した後に、市民が一丸となって復興を成し遂げた「広島スピリット」が今も息づいているからだと感じます。貧乏球団だったカープ。食べるものが無く、お腹が空いたときに食べたお好み焼きはどちらも広島市民の復興のシンボルであり「希望」でした。

 原爆の記憶は、これからも永遠に消えることはありません。広島市民が平和を願う気持ちも永遠です。世界の観光都市「広島」には、世界遺産だけではなく、萩が学ぶべき「スピリット」があると思います。

敬具

道の駅萩往還 スタッフ宛

道の駅萩往還 従業員 各位

令和6年5月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充

こういうときこそ

 大型連休おつかれさまでした。コロナが5類移行したのが、昨年5月8日。つまり今回の連休は、コロナ明け初になりました。有名観光地ほどではありませんが、萩もそれなりに少しだけ観光客が増え、萩焼まつりもそれなりに賑わったようでした。連休中はみなさんも、それぞれの部署で精いっぱい頑張ってくれて、無事乗り切ることができました。ありがとうございました。

 さて、連休が終わったとたん、お客さんがサッパリ減りました。特に平日の時間によってはガラガラです。こういうときこそ、出来る事があります。

<例>

  1. 農産物直売所では、相島産の男爵やスイカ、平田さんのトマト、坂倉新店さんの惣菜、貯蔵甘夏、木成完熟甘夏、横山さんのコンニャクなど、当駅の上質な商品の良さを、ゆっくり時間をかけてお客さんに説明する。→お客さんが美味しいと思う。→リピーターになる
  2. 常連のお客さんに電話で商品の案内をする。
  3. 日ごろ、掃除が行き届いていない所をキレイにする。
  4. 整理・整頓する。
  5. 新しい売り方・商品を考える。

など

 夏休みももうすぐ。また忙しくなります。こういうときこそ、しっかり出来る事を頑張っていきましょう。

一カ月、ごくろうさまでした。

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