駅長の手紙 2025.7
道の駅萩往還を運営する一般社団法人萩物産協会の会員(正会員・準会員)の皆様に、毎月の精算書と一緒にお届けしている「駅長の手紙」。
ユーモアあふれる日常の話題から萩全体の課題への真面目な考察まで、毎月ジャンルを問わない多岐にわたる話題で隠れファンもたくさんいるとかいないとか。
会員皆様宛の手紙とは別に、毎月の給与明細とともに道の駅萩往還のスタッフ全員に渡している手紙もあります。こちらも日々の業務の中で生まれた気づきと、道の駅萩往還の理念を伝える駅長からのメッセージ。つまりは、道の駅萩往還の歴史そのものです。
そんな駅長の手紙を道の駅萩往還の記録として未来に残すため、公式ホームページでシリーズとして毎月掲載いたします。ぜひご一読ください。
※「駅長の手紙」における発言内容は、駅長・篠原の個人的な意見です。
※表現の一部に不適切な点が含まれる可能性がありますが、著者の意図を尊重し、原文のまま掲載しております。
萩物産協会 会員皆様宛
一般社団法人 萩物産協会会員 皆様
令和7年7月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充
老いるショック
拝啓 炎熱のみぎり、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
先日、NHKで「みうらじゅん」氏の講演を拝見しました。氏はイラストレーターやエッセイスト、ミュージシャンなどマルチな活動を通じて数々の新しい文化を創造してこられました。現在私たちが日常語として使っている「ゆるキャラ」や「マイ・ブーム」も氏の造語です。
講演では、氏自身の老いとの向き合い方で「オイル(老いる)・ショック」にもヒエラルキーがあると語られていました。銀座のバーで、井上陽水氏と飲んだ際、
陽水:「じゅんちゃんも四十肩?」
みうら:「はい」
陽水:「ぼく五十肩♡ ハハハ!」
とマウントをとられ、負けた気分になったそうです。
また、同じく銀座のバーで、還暦を過ぎて、すっかりトイレが近くなった氏の近くで「オムツ」をして飲んでいる老いるショック最上位のアウトロー(アウト老)に出会ったときには衝撃を受けたそうです。アウト老とは、これまでの老人の概念をくつがえす、最新・次世代型のカッコいい老人だそうです。(笑)
6月25日(水)に当協会の総会を開催しました。私から新規複合施設のプレゼンをさせていただいた際、「益老」という私の造語の話しをしました。「老害」と対極的な、世の中の役に立つ老人のことです。益老の代表的な3つの役割は、①若い世代の資金繰りの相談に乗る。②若い世代を誹謗中傷から守る。③タフな交渉の合意(根回し)をとっておく。です。
もうひとつ、新しい造語を思いつきました。
「老働力」です。
私が最も力を出せる最期の時間を、最も重要な目標にそそぐ事です。
敬具
道の駅萩往還 スタッフ宛
道の駅萩往還 従業員 各位
令和7年6月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充
エキチョーは、いったいぜんたい何をしてるの?
この1年、事務所に政治家や、取引先とは別の人が出入りしています。また、私自身も日中、よく出かけています。何をしているのかと云いますと、萩市に新規道の駅を中心にした大型複合施設を造ろうとしています。予算規模は100億円程度。
まだまだ「決定」の段階ではなく、市や県、国の上層部の方や、直接関連する企業や団体のトップの方々と協議を重ねています。相手の時間の都合に合わせるため、私が休みの日に事務所をウロウロしていたり、夜の打ち合わせのときには、早く帰ったりしているのはそのためです。
みなさんには近日、実際の協議で使っているスライドで詳しく計画をお示しします。規模の大きい事業のため、直ぐにどうこうあるわけではありませんが私が完全に定年を迎える3年後までには、基礎を固めていくつもりです。
従業員のみなさんには、ご理解とご協力をお願いします。
今月も、ごくろうさまでした。


