駅長の手紙 2025.4
道の駅萩往還を運営する一般社団法人萩物産協会の会員(正会員・準会員)の皆様に、毎月の精算書と一緒にお届けしている「駅長の手紙」。
ユーモアあふれる日常の話題から萩全体の課題への真面目な考察まで、毎月ジャンルを問わない多岐にわたる話題で隠れファンもたくさんいるとかいないとか。
会員皆様宛の手紙とは別に、毎月の給与明細とともに道の駅萩往還のスタッフ全員に渡している手紙もあります。こちらも日々の業務の中で生まれた気づきと、道の駅萩往還の理念を伝える駅長からのメッセージ。つまりは、道の駅萩往還の歴史そのものです。
そんな駅長の手紙を道の駅萩往還の記録として未来に残すため、公式ホームページでシリーズとして毎月掲載いたします。ぜひご一読ください。
※「駅長の手紙」における発言内容は、駅長・篠原の個人的な意見です。
※表現の一部に不適切な点が含まれる可能性がありますが、著者の意図を尊重し、原文のまま掲載しております。
萩物産協会 会員皆様宛
一般社団法人 萩物産協会会員 皆様
令和7年4月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充
あらためて「老害」
拝啓 桜花爛漫の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
老害とは、周囲に不愉快な思いをさせたり、迷惑をかける老齢者のことです。最近では、40代から加害者側になるケースもめずらしくないようです。
私が思う「老」とは、「新しい時代の変化に適応できない」人です。未だに昭和の価値観を変えられない人や、新しい時代のツールや、ルールに対応できない人で、実年齢とは関係ありません。
つづいて「害」は、①年長というだけで高圧的で傲慢な態度をとる。②自分が正しいと思いこんでおり、持論を押し付ける。③絶対に間違いを認めない。④私利私欲が強く、いつまでもポストにしがみつく。⑤何かと自慢する。⑥何度注意されても正さない。などキリがありません。
困ったことに「老害」は自身を「老害」と全く気づいていません。
私は今年62歳。立派な「老害」年齢です。自戒を込めて、還暦以上だからこそ、次の時代を担う若者のために出来ることを挙げます。
- 口出ししない。
- 自慢話ではなく、自分が人生で失敗したことを伝え、参考にしてもらう。
- 世間から色々言われた際の、弾除けになる。守ってあげる。
- 難度の高いタフな交渉を、陰でまとめる。
- 資金繰りの相談に乗る。
- お墨付きを与える役になる。
- 最終責任をとる。
さしずめ「益虫」ならぬ「益老」とでも名付けましょうか。
敬具
道の駅萩往還 スタッフ宛
道の駅萩往還 従業員 各位
令和7年3月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充
自己採点
みなさんは、自分で自分の点数をつけるとしたら何点ですか?100点満点中80点?それ以上?あるいはそれ以下ですか?
具体的な点数は、どうでも良いです。私が思うに、ほとんどの人は、自分自身には、甘いもの。地球上の人のほぼ全ての自分には良い点数をつけると思います。
一方で、最も低い点数をつける対象は、身近な人の中の誰かです。
これまで何度か話したことですが、Aさんの良いところと、Bさんの悪いところを比べればAさんが良いに決まっている。Aさんの悪いところと、Bさんの良いところを比べれば、Bさんが良い。
全部良い人は、いません。誰しも良いところがあれば悪いところもある。
社会は、自身の良い(得意な)部分で周辺を補い、自身の悪い(不得意な)部分を補ってもらいながら成り立っています。
一カ月、ごくろうさまでした。


