駅長の手紙 2025.2

道の駅萩往還を運営する一般社団法人萩物産協会の会員(正会員・準会員)の皆様に、毎月の精算書と一緒にお届けしている「駅長の手紙」。
ユーモアあふれる日常の話題から萩全体の課題への真面目な考察まで、毎月ジャンルを問わない多岐にわたる話題で隠れファンもたくさんいるとかいないとか。

会員皆様宛の手紙とは別に、毎月の給与明細とともに道の駅萩往還のスタッフ全員に渡している手紙もあります。こちらも日々の業務の中で生まれた気づきと、道の駅萩往還の理念を伝える駅長からのメッセージ。つまりは、道の駅萩往還の歴史そのものです。

そんな駅長の手紙を道の駅萩往還の記録として未来に残すため、公式ホームページでシリーズとして毎月掲載いたします。ぜひご一読ください。

※「駅長の手紙」における発言内容は、駅長・篠原の個人的な意見です。
※表現の一部に不適切な点が含まれる可能性がありますが、著者の意図を尊重し、原文のまま掲載しております。

萩物産協会 会員皆様宛

一般社団法人 萩物産協会会員 皆様

令和7年2月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充

ちょっと失礼ですが、ピントがずれている

 拝啓 梅花の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年、テレビの討論番組を視ていますと、片山義博氏(元鳥取県知事、元総務大臣)のご発言に強く共感しました。番組で同氏が「日本の地方議会はちょっと失礼ですけど、ピントがずれていると思う。」とご指摘。続けて「そもそも自治体は議院内閣制ではない。だから国政と違って与党、野党という考え方はないんです。1つ1つの議案ごとに、個々の議員が対応するのが本来の地方議会。いいものがあれば通せば良いし、問題があれば修正案を出す、否決するとかすればよい。」と主張されました。

 国政では、内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決で指名されます。国民の直接選挙ではありません。また、行政権を担当する最高機関の内閣は、総理大臣と国務大臣のほとんどが政権与党の国会議員で組閣されます。一方、県や市町村は二元代表制で、首長も議員も住民の直接選挙で選ばれており、どちらも住民に対して直接責任を負っています。さらに、行政トップは首長で、行政を司るのは、選挙で選ばれていない副市長や、実務は県や市町村の職員の方々です。

 地方議会をテレビで視ていると、首長Aの政策に対し、Aさんの反対会派の議員が論理的・合理的根拠とぼしく、派の全員が一方的に反対するシーンを多々見かけます。国政においての党ではないので、全くおかしな話です。また、こうした事実を現職や元職の議員の方にお話しすると、判で押したように「議員は選挙でえらばれるから、仕方がない」と言われます。守りたいのは、市町村民や県民ではなく、議員職を続けたい「自分」なのでしょうか。まさに、片山氏のおっしゃる通り、全くピントがずれています。

 近く、萩市長選があります。萩市は人口4万、人口密度わずか58人(人口密度:宇部市543人・福岡市4,829人)の2050年消滅可能性自治体です。つまり、政府機関が正式に試算し25年先には「萩市がなくなるよ」と指摘されている市です。時間がありません。

 どなたが市長になられるかわかりませんが、結果が出ればノーサイド。選挙後も議会や住民が2つに分れて、足を引っ張り合っている場合ではありません。

 当選される市長には、萩の20年先、30年先をより明るい未来にしていくために、政策の優先順位を明確にし、議会で住民の多くが納得できる議論を交わしていただきたい。議員の方々も高次元の是々非々で議案をご審議していただきたい。さらに、住民も一丸となって、消滅の危機を回避し「自立存続可能」な、明日を夢見ることができる萩市を目指していこうではありませんか。

敬具

道の駅萩往還 スタッフ宛

道の駅萩往還 従業員 各位

令和7年1月
道の駅萩往還 駅長:篠原 充

ヒ マ

 ハッキリ言って、1月の正月明けから2月の椿まつりが始まるまで、「超ヒマ」です。こればっかりは、萩市の現状ではどうしようもありません。 ヒマなときに大切な事を2つお願いします。

①は「接客」。

 やる事がなくヒマですと、真面目なみなさんは、よく掃除をしてくれます。それはそれで、忙しい時期には出来ない隅々の掃除は大切なことに違いありませんが、お客さんが1人2人あっても「お店が留守」になっていることが、よくあります。

 農産物直売所では、この時期に文旦や八朔(もうすぐ伊予柑や甘夏もまとまって入ってきます)などの柑橘類やイチゴなど、単価の張る人気商品があります。それらを忙しい時には出来ない「丁寧な接客」で販売してください。そこで買って帰えられたお客さんが感激されると、また来年、再来年と買いに来てくださる「常連さん」になっていただけます。常連さんは最近では「ファンベース」と呼ばれ、大企業も注目する経営上の大きな財産です。ファンを一人でも増やす努力をしましょう。

②は「小さな売上」。

 この時期は客数が少なく、単価も低くなります。一日の売り上げもたいしたことはありません。しかし、一年を通じてみると、繁忙期にかせいだ大きな売り上げから、年間経費を引いて利益がトントン。見方によれば、ヒマな時期の小さな売上分だけが、一年で出るわずかな利益を生んでいる計算になります。

 みなさんの昇給や諸手当の増額の原資は、このヒマな時期の売り上げにかかっています。

一カ月、ごくろうさまでした。

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